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救急医療の現場で起こる「不安」との戦い

2020/02/13
薬師寺 泰匡(薬師寺慈恵病院)

 今勤めている病院は、24時間365日体制でどんな患者さんでも来てくださいという、いわゆるER型救急を提供するに至っておりません。ただ、なるべく救急車は受けようと思っておりますし、診療時間外に患者さんから電話があれば、極力応えたいとは考えております。こういう場合、多くの電話は緊急度が高くないものです。「大丈夫だから明日の朝おいでください」という方向で話し、「もしこの後、こういう状況になったら朝を待ってはいけません」という情報だけ共有して、翌日の受診をお願いすることも多々あります。とにかくみなさん不安で心配なのです。どうにかその不安だけでも解消できればという気持ちで電話をくださるのだと思います。

著者プロフィール

薬師寺泰匡(薬師寺慈恵病院)●やくしじひろまさ氏。富山大学卒。岸和田徳洲会病院(岸徳)での初期研修を経て救急医療の面白さに目覚め、福岡徳洲会病院ERで年間1万件を超える救急車の対応に勤しむ。2013年から岸徳の救命救急センターで集中治療にも触れ、2020年からいきなり管理職。地方二次救急病院で診療しながら、岡山大学の高度救命救急センターでますます救急にのめり込んでいる。

連載の紹介

薬師寺泰匡の「だから救急はおもしろいんよ」
ER×ICUで1人盛り上がる救急医。愉快な仲間達と日本一明るい救命センターを目指して日々奮闘し、「ER診療の楽しさ」の伝承にも力を入れています。出会った患者のエピソードや面白かったエビデンス、ERを離れた救急医の日常までを綴ります。

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