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「ブラのお兄さん」がブラを着けるワケ

2019/04/11
薬師寺 泰匡(岸和田徳洲会病院救命救急センター)

 春休み期間は、多くの学生さんが見学に来てくれました。ありがたいことです。学生が来るとカンファレンスが華やぎます。自然気胸の人が入院してきたりすると、翌日のカンファレンスで「ブラだらけやん」「破裂したんかな」「学生さん、ブラって下着ちゃうで!」などというしょうもない会話が繰り広げられる病院もあるとかないとか。

 ブラやブレブは、肺にできた風船みたいな嚢胞です。ブラは胸膜下にできる嚢胞で、ブレブは胸膜の内弾力板が破綻し、外弾力板と内弾力板の間に嚢胞を作っているものです。ブレブの方が破れやすそうですね。ただCT画像で見てもブラかブレブかの判別がつかないので、肺の胸膜周辺に嚢胞があると、一律にブラと呼ぶのが慣例になっているような気がします。まあ、今日はそっちのブラの話はしません。下着のブラの話をします。

著者プロフィール

薬師寺泰匡(薬師寺慈恵病院)●やくしじひろまさ氏。富山大学卒。岸和田徳洲会病院(岸徳)での初期研修を経て救急医療の面白さに目覚め、福岡徳洲会病院ERで年間1万件を超える救急車の対応に勤しむ。2013年から岸徳の救命救急センターで集中治療にも触れ、2020年からいきなり管理職。地方二次救急病院で診療しながら、岡山大学の高度救命救急センターでますます救急にのめり込んでいる。

連載の紹介

薬師寺泰匡の「だから救急はおもしろいんよ」
ER×ICUで1人盛り上がる救急医。愉快な仲間達と日本一明るい救命センターを目指して日々奮闘し、「ER診療の楽しさ」の伝承にも力を入れています。出会った患者のエピソードや面白かったエビデンス、ERを離れた救急医の日常までを綴ります。

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