ミュージシャンや俳優として活躍するピエール瀧氏がコカイン使用で逮捕されました。衝撃です。うちの子どもは「アナと雪の女王」の目覚まし時計を使っており、今朝も虚しく彼の声が響いていました。

 当初、尿検査でコカインが陽性になったと報じられておりました。普段、僕らも中毒診療において尿中乱用薬物推定キットを使用することがありますが、一般的に感度と特異度が低いことが知られています。例えば、麻黄などに含まれるエフェドリンが原因でアンフェタミンが陽性に出てしまうことや、鎮咳薬のジヒドロコデインで麻薬が陽性に出てしまうことがあります。早とちりをして覚せい剤として通報するとバツの悪い思いをすることになります。その他、新しいタイプの麻薬やベンゾジアゼピンは感度が低いことが知られており、偽陰性として見逃してしまう可能性を秘めています。

コカイン中毒――中毒診療で心に留めておきたいことの画像

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