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インスリン経口摂取で「殺害」はできません

2018/10/25
薬師寺 泰匡(岸和田徳洲会病院救命救急センター)

 先日、甘酒にインスリンを混ぜて糖尿病を患う父親を殺害したというニュースが流れていました。正直に申し上げて、誤解を生む表現です。記者さん勘弁してくれよという感じです。インスリンを混ぜた甘酒を血中に投与したなら分からんでもないですが……。タイトルが「甘酒にインスリン」となっている報道や、「被告が作った甘酒を飲んだ後、インスリンの過剰摂取による低血糖で脳死状態に陥り」といった表現で報道されているものもありました。そうじゃない報道もあったのでよかったなと思いますが、前者は誰もチェックしなかったんでしょうかね。

著者プロフィール

薬師寺泰匡(薬師寺慈恵病院)●やくしじひろまさ氏。富山大学卒。岸和田徳洲会病院(岸徳)での初期研修を経て救急医療の面白さに目覚め、福岡徳洲会病院ERで年間1万件を超える救急車の対応に勤しむ。2013年から岸徳の救命救急センターで集中治療にも触れ、2020年からいきなり管理職。地方二次救急病院で診療しながら、岡山大学の高度救命救急センターでますます救急にのめり込んでいる。

連載の紹介

薬師寺泰匡の「だから救急はおもしろいんよ」
ER×ICUで1人盛り上がる救急医。愉快な仲間達と日本一明るい救命センターを目指して日々奮闘し、「ER診療の楽しさ」の伝承にも力を入れています。出会った患者のエピソードや面白かったエビデンス、ERを離れた救急医の日常までを綴ります。

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