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複数主治医制、やって分かった利点と欠点

2018/08/23
薬師寺 泰匡(岸和田徳洲会病院救命救急センター)

 医師の働き方に関する議論が加速しています。某大学医学部医学科受験で、女性や多浪生を一律減点していた問題などとも相まって、医師を取り巻く環境が見直されつつあります。長時間の勤務については是正が図られるべきであると言われるものの、なかなかそうはいかないのが現場です……。外科系は特にそうかもしれません。長時間の手術の前後にも手術する患者さん以外の病棟患者さんの回診や外来診察の予習、研究活動など、時間がいくらあっても足りません。こうなると、分業するか分身するかしかありません。たまに「薬師寺は2人いる説」が流れるのですが、2人いてくれたらどんなにありがたいか……。

 そういえばそろそろ僕の誕生日です(明日の8月24日で晴れて3◯歳の誕生日を迎えます)。だれかパーマンのコピーロボットを送ってください。2体くれたら1体は僕が使って1体は僕のコピーを差し上げます。卑猥な使い方以外なら好きに使ってください。

 話が戻らなくなりそうなので戻します。分身は諦めましょう。無理です。コピーロボットもダメです。というわけで、分身が難しいので分業一択となりました。24時間365日の対応などそれこそロボットにしかできませんから、分業するしかないのです。しかし日本では、どうしても主治医を望む声が根強く、24時間365日、私だけのお医者さんが求められています。今回は、実際どのように分業するかということを考えてみたいと思います。

著者プロフィール

薬師寺泰匡(薬師寺慈恵病院)●やくしじひろまさ氏。富山大学卒。岸和田徳洲会病院(岸徳)での初期研修を経て救急医療の面白さに目覚め、福岡徳洲会病院ERで年間1万件を超える救急車の対応に勤しむ。2013年から岸徳の救命救急センターで集中治療にも触れ、2020年からいきなり管理職。地方二次救急病院で診療しながら、岡山大学の高度救命救急センターでますます救急にのめり込んでいる。

連載の紹介

薬師寺泰匡の「だから救急はおもしろいんよ」
ER×ICUで1人盛り上がる救急医。愉快な仲間達と日本一明るい救命センターを目指して日々奮闘し、「ER診療の楽しさ」の伝承にも力を入れています。出会った患者のエピソードや面白かったエビデンス、ERを離れた救急医の日常までを綴ります。

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