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今年一番読まれた記事は?

2016/12/29
薬師寺泰匡(岸和田徳洲会病院救命救急センター)

 みなさま、もうあっという間に今年が終わろうとしています。2016年最後の月を福岡で過ごした僕ですが、2016年最後の日は実家に寄って少しゆっくりして、年明け早々に岸和田で正月救急の洗礼を浴びたいと思います。

 さて年末ですので、この1年間書いてきた記事とともに今年を振り返ろうと思います。昨年も同じようなことをやったので、年末恒例行事と化しています。というわけで、「だから救急はおもしろいんよ」2016年アクセスランキング発表です。

10位 私の戦闘力は100万スコヴィルです
 不親切なタイトルにもかかわらず、多くの方に読んでいただきました。中身は辛すぎるソースを食べたら食道破裂したという恐ろしい症例についてと、スコヴィルってなんやねんという話です。Twitterで「つらすぎるソースって何?」と一部盛り上がっていたのを微笑ましく眺めたのも良い思い出です。たしかに「からい」とも「つらい」とも読めるけど…。

9位 どうなる?JALの医師登録制度
 JALもANAも医師登録制度を開始しました。僕もANAには登録しました。今のところまだ呼ばれたことはありませんが、いつ呼ばれることか…。JALには医師会の発行する医師資格証(要年会費)が必要ということで多くの医師が登録に壁を感じていましたが、結局どれほどの人が登録したのでしょうか。医師会に喧嘩を売るつもりはないので、ふざけたシステムなどと言う気はないですが、医師は金を払ってまで人助けしたい人間だと大企業から思われているのかも知れないと思うと、モヤモヤした気持ちがいまだに消えません。

8位 長引くしゃっくりには要注意
 しゃっくりが止まらんということで救急に来ちゃうんですよね。この記事を書いてからは見ていませんが、たかがしゃっくりと侮ることなく、気を引き締めてしゃっくり診療にあたりたいと思います。

7位 おっす!オラ、ペネム!!最終兵器は突然に
 先日、感染症学会の地方会に行ってきました。カルバペネム耐性菌にどう立ち向かうか、どう救命するかということを真剣に議論していまいた。その一方で、カルバペネムがポンポン処方されている現状。医学界のマッチポンプのようです。みんな一丸となって立ち向かえたらいいのになぁと本当に思います。ところで、この記事で中耳炎だったうちの娘はすっかり良くなりました。ありがとうございます。

6位 詰まるのは喉だけじゃない…おいしいの危ない話
 今回の記事が公開されてから数日後、正月が訪れるわけです。高齢化が進む日本においては、正月に餅を食べるのはもはや自殺行為といっても過言ではない状況となってまいりました。本当に気をつけてください。餅の丸呑みみたいなことをやっている自治体もあるようですけど、よほどの覚悟をしないとダメだと思いますよ。

 また、餅が詰まると言うのは高齢者特有の問題かというと、そういうわけでもありません。この記事の通り、腸にも詰まります。しっかり噛んで、米の甘みを楽しみながら少量ずつゆっくり召し上がってください。Have a nice 正月!

5位 「何で転院に救急車を使えんのや!?」
 寝たきり高齢者をどのように受診させるか。もっと真剣に考えなくてはいけない問題ですよね。在宅診療が拡充されても、いざという時に病院にかかる手段がなければ連携はうまくいきません。入院が必要かも知れない、検査を受けさせたい、でも救急ではないという人をどうするのか。病院救急車でのお迎えにきちんとペイするシステム作ってほしいな。

著者プロフィール

薬師寺泰匡(薬師寺慈恵病院)●やくしじひろまさ氏。富山大学卒。岸和田徳洲会病院(岸徳)での初期研修を経て救急医療の面白さに目覚め、福岡徳洲会病院ERで年間1万件を超える救急車の対応に勤しむ。2013年から岸徳の救命救急センターで集中治療にも触れ、2020年からいきなり管理職。地方二次救急病院で診療しながら、岡山大学の高度救命救急センターでますます救急にのめり込んでいる。

連載の紹介

薬師寺泰匡の「だから救急はおもしろいんよ」
ER×ICUで1人盛り上がる救急医。愉快な仲間達と日本一明るい救命センターを目指して日々奮闘し、「ER診療の楽しさ」の伝承にも力を入れています。出会った患者のエピソードや面白かったエビデンス、ERを離れた救急医の日常までを綴ります。

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