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ウォーリーはいる! 信じて探した研修医

2016/06/02
薬師寺泰匡(岸和田徳洲会病院救命救急センター)

 探し物はなんですか? 見つけにくいものですか? などと言われますが、見つけやすいものはそもそも探しません。医師は日々特異的な身体所見がないか診察中に探し続けるわけです。

 当院に初期研修医が入職してくれてから、しばらく時間が経ちました。診療にもある程度積極的に携わるようになってきましたが、やっぱり身体所見を取るときに見えないものや聞こえないものはあります。初期研修医がカルテに「心雑音なし」と書いていても、僕が聞きなおすとしっかりあるということもままあります。これは能力のあるなしではなく、多分捉え方の違いからくるものなのではないかと思います。「聞こえてるよ」と伝えて再度聴診を促すと、聞き取ってくれます。

あると思って探すことの重要性
 みなさんは「ウォーリーをさがせ!」という本をご存じでしょうか? 人混みの中から、ウォーリーという丸眼鏡にシマシマ模様の服がトレードマークの人物を探しましょうという世界的に人気の高い絵本です。

著者プロフィール

薬師寺泰匡(薬師寺慈恵病院院長)●やくしじひろまさ氏。富山大学卒。岸和田徳洲会病院(岸徳)での初期研修を経て救急医療の面白さに目覚め、福岡徳洲会病院ERで年間1万件を超える救急車の対応に勤しむ。2013年から岸徳の救命救急センターで集中治療にも触れ、2020年から薬師寺慈恵病院に職場を移し、2021年1月からは院長として地方二次救急病院の発展を目指している。週1回岡山大学の高度救命救急センターに出入りし、ますます救急にのめり込んでいる。

連載の紹介

薬師寺泰匡の「だから救急はおもしろいんよ」
ER×ICUで1人盛り上がる救急医。愉快な仲間達と日本一明るい救命センターを目指して日々奮闘し、「ER診療の楽しさ」の伝承にも力を入れています。出会った患者のエピソードや面白かったエビデンス、ERを離れた救急医の日常までを綴ります。

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