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アナフィラキシーに倒れたセレブユニット

2015/12/17
薬師寺泰匡(岸和田徳洲会病院救命救急センター)

 先日、セレブユニット「叶姉妹」の“妹”、叶美香さんが緊急入院したというニュースが流れました。あの人たちは「セレブユニット」というくくりだったのかと、大変驚きました…。冗談はさておき、入院理由はアナフィラキシーショックということでした。風邪をひいて咳止めを飲んだら、その成分が反応し、呼吸困難にまで陥ったということです。気道閉塞は数分で命を絶たれます…。処置が間に合って本当に良かったです。

 そんなわけで美香さんの命を脅かしたアナフィラキシーですが、この正体と治療法が意外と医療者にも知られていなかったりします。今回はちょっとアナフィラキシーについて書いてみようかと思います。

アナフィラキシーの発見
 いきなり免疫学の講義みたいなことをやると誰もこの先を読んでくれなさそうなので、歴史から入ってみます。最初に、「アナフィラキシーショック」を発見したのは、フランスの生理学者シャルル・ロベール・リシェとされます。実は彼、アレルギーの研究をしていたわけではなく、クラゲの研究をしていました。

著者プロフィール

薬師寺泰匡(薬師寺慈恵病院院長)●やくしじひろまさ氏。富山大学卒。岸和田徳洲会病院(岸徳)での初期研修を経て救急医療の面白さに目覚め、福岡徳洲会病院ERで年間1万件を超える救急車の対応に勤しむ。2013年から岸徳の救命救急センターで集中治療にも触れ、2020年から薬師寺慈恵病院に職場を移し、2021年1月からは院長として地方二次救急病院の発展を目指している。週1回岡山大学の高度救命救急センターに出入りし、ますます救急にのめり込んでいる。

連載の紹介

薬師寺泰匡の「だから救急はおもしろいんよ」
ER×ICUで1人盛り上がる救急医。愉快な仲間達と日本一明るい救命センターを目指して日々奮闘し、「ER診療の楽しさ」の伝承にも力を入れています。出会った患者のエピソードや面白かったエビデンス、ERを離れた救急医の日常までを綴ります。

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