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子連れで学会に行こう――救急医父娘2人旅

2015/02/24
薬師寺泰匡

 今回のテーマは子連れ医学会です。もちろんそういう学会があるのではなくて、子どもを連れて医学会の学術集会に参加してみたらどうかというお話です。前回(「ERは出産子育てに強い?女性部員熱烈募集中!」)もご紹介したように、近年医学会の学術集会では託児所が併設され、子育て中の医師も心配なく学会参加できるように配慮がされております。

 ただ、育児についてはいまだ女性中心であることは否めません。日本医師会が男性医師を対象に行った調査では、アンケートに回答した4286人のうち育児休暇を取得したのは110人(2.6%)にとどまるとのことです。また普段の育児の状況を見ると、未就学児の保育を「自宅で配偶者などが行っている」のが1815人中1033人(56.9%)、「保育園に預けている」のが728人(40.1%)という状況です(出典:男女共同参画についての男性医師の意識調査報告、2014年)。

 このような状況ですから、父親が1人で子どもを連れて医学会に参加するという光景は珍しく、そういった経験も聞かれません。どんな良いことがあってどんな問題があるかということが明るみに出ないのが現状です。実際にやってみることで、子育てと仕事を両立している医師に対する理解が深まり、体裁を整えるだけではない真の応援につながるというものです。そんなわけで今回は、子連れで医学会に参加した男性医師の1例を紹介します。

著者プロフィール

薬師寺泰匡(薬師寺慈恵病院)●やくしじひろまさ氏。富山大学卒。岸和田徳洲会病院(岸徳)での初期研修を経て救急医療の面白さに目覚め、福岡徳洲会病院ERで年間1万件を超える救急車の対応に勤しむ。2013年から岸徳の救命救急センターで集中治療にも触れ、2020年からいきなり管理職。地方二次救急病院で診療しながら、岡山大学の高度救命救急センターでますます救急にのめり込んでいる。

連載の紹介

薬師寺泰匡の「だから救急はおもしろいんよ」
ER×ICUで1人盛り上がる救急医。愉快な仲間達と日本一明るい救命センターを目指して日々奮闘し、「ER診療の楽しさ」の伝承にも力を入れています。出会った患者のエピソードや面白かったエビデンス、ERを離れた救急医の日常までを綴ります。

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