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患者が医師の暴言を撮影…寺澤先生に聞くERのトラブル対応

2015/02/10
薬師寺泰匡

 先日、EMAllianceの大規模勉強会(EMA meeting)を当院で行いました。若手ER医が集まり、日々の診療をブラッシュアップすべく勉強するのです。EMA meetingは、1年に2回、夏と冬に開催されます。今回初の大阪開催をしようということで、当院に白羽の矢が立ちました。病院側から全面的なバックアップを受け、なんとかかんとか開催にこぎつけることができました。

テーマは「ERのトラブル対応」
 奇しくも、静岡県の某病院で救急対応した研修医の言動に問題があるということで、患者の父親である外国人がそのやりとりを撮影した動画を全世界に公開して騒動になりました。この件には3つの問題があったと思います。

(1)医療側の対応として不適切な部分があった
(2)患者側のニーズが高すぎて対応不可能であるが、そのことが理解されず、しかも外国人であったことでさらに伝わりにくかった可能性が高い
(3)事情を知りもしないマスコミがただ情報を垂れ流した

 いろんな不幸が重なりましたが、患者本人は大きな問題なく経過しているということを風の噂に聞き、良かったなぁと思います。

 さて、このようにERでは日々様々なトラブルに見舞われます。未然に防いだり、起きてしまったトラブルにどう対応したりということをみんなで学びました。

 今回は特別講師に福井大学の寺澤秀一先生を招いて講演頂きました。寺澤先生は、言わずと知れた「研修医当直御法度」(三輪書店、2002年)の著者です。研修医の心細い夜に、力強い助言をくれるバイブルです(僕はいつも上級医がそばにいてくれたので心細くありませんでしたが…)。

著者プロフィール

薬師寺泰匡(薬師寺慈恵病院)●やくしじひろまさ氏。富山大学卒。岸和田徳洲会病院(岸徳)での初期研修を経て救急医療の面白さに目覚め、福岡徳洲会病院ERで年間1万件を超える救急車の対応に勤しむ。2013年から岸徳の救命救急センターで集中治療にも触れ、2020年からいきなり管理職。地方二次救急病院で診療しながら、岡山大学の高度救命救急センターでますます救急にのめり込んでいる。

連載の紹介

薬師寺泰匡の「だから救急はおもしろいんよ」
ER×ICUで1人盛り上がる救急医。愉快な仲間達と日本一明るい救命センターを目指して日々奮闘し、「ER診療の楽しさ」の伝承にも力を入れています。出会った患者のエピソードや面白かったエビデンス、ERを離れた救急医の日常までを綴ります。

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