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今日かい?明日かい?勉強会!!!

2014/12/22
薬師寺泰匡

 「あっ!!!」と言う間にこのコラムも10回目です。毎回とりとめもなく思い付くままに書いておりますが、今回も思い付くままに書きます。これまで読んでいただいた皆さまありがとうございます。これまでの話を読んでいただいた皆様には、僕の人柄がなんとなく伝わったのではないかと思います。僕は、よく人から「悩みなんかなさそうだよねー」とか「幸せそうだよねー」とか言われます。正直に言いましょう。自分は幸せだと思いますが悩みはあります(笑)

 記念すべき10回目は、そんな最近の悩みについて書きます。

研修医向け勉強会、どうやって立ち上げよう
 最近、研修医教育はどのようにやればいいのかを日々考えさせられております。きちんと形式立った評価方式で到達度の評価をしてあげた方がいいのだろうか、研修医のレベルにあったoff the jobトレーニングを充実させてあげたらいいのだろうか、抄読会をきちんとやってあげたらいいのだろうか。やりゃあいいってもんでもないし、あまりマニアックな事をやっても着いて来てくれないんじゃないか。みっちり座学の時間をとってもただの自己満足になってしまうんじゃないか、あまり凝った事をすると続かなくなるんじゃないか――などなど、アレコレ考えてしまいます。

 同じくらいの年代の救急医に話を聞くと、やはり日々手探りで研修医の指導に当たっており、同じように悩んでいることが伺えます。一方で、経験を積んだ上級医に話を聞くとどうかというと、今度は研修医の気持ちが分からなくなってきているという難しい問題があります。

 研修医教育に限らず、後進の教育に当たる人は何らかの悩みを持っているのではないかと思います。皆様の役に立つかどうかわかりませんが、僕が実践している手法や、最近仲間から聞いて参考になった手法を書いてみようと思います。

とにかく時間がない
 あれやこれやの勉強会をやろうと思ってせっかく始めたのに頓挫してしまったり、そもそもなかなか始まらないという問題に直面することはよく聞く話です。何が問題かというと、やっぱり一番の問題は時間がない事ではないかと思います。

 日々の臨床だけで忙しい研修医を一同に集めたり、自分も同じように時間を取ってそこでみっちりレクチャーをすると言うのは大変難しい話です。全員集合を待っていたら、開始が20時とか21時とかになり、始まる前から疲れているという状況になりかねません。

 多くの臨床医が直面する「時間がない」問題について、解決策をいくつか提示します。

著者プロフィール

薬師寺泰匡(薬師寺慈恵病院)●やくしじひろまさ氏。富山大学卒。岸和田徳洲会病院(岸徳)での初期研修を経て救急医療の面白さに目覚め、福岡徳洲会病院ERで年間1万件を超える救急車の対応に勤しむ。2013年から岸徳の救命救急センターで集中治療にも触れ、2020年からいきなり管理職。地方二次救急病院で診療しながら、岡山大学の高度救命救急センターでますます救急にのめり込んでいる。

連載の紹介

薬師寺泰匡の「だから救急はおもしろいんよ」
ER×ICUで1人盛り上がる救急医。愉快な仲間達と日本一明るい救命センターを目指して日々奮闘し、「ER診療の楽しさ」の伝承にも力を入れています。出会った患者のエピソードや面白かったエビデンス、ERを離れた救急医の日常までを綴ります。

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