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【連載第5回】
骨粗鬆症治療の薬物選択のポイント その2

2007/05/10

 第4回のビスフォスフォネート製剤に引き続き、骨粗鬆症治療に用いられる主な薬剤として、選択的エストロゲン受容体モジュレーター (SERM)、活性型ビタミンD3製剤、カルシトニン製剤、ビタミンK製剤、エストロゲン製剤、イプリフラボンの特徴とエビデンスをまとめてみよう。

◆選択的エストロゲン受容体モジュレーター (SERM)◆
 選択的エストロゲン受容体モジュレーター(Selective Estrogen Receptor Modulator;SERM)には、乳癌治療に用いられるタモキシフェンと、骨粗鬆症治療に用いられるラロキシフェンがある。

 SERMは組織特異的に効果を発揮するのが特徴だ。ラロキシフェンは骨に対しエストロゲン作用を、子宮内膜や乳腺に対しては抗エストロゲン作用を示す。これは、核内受容体であるエストロゲン受容体に結合する際に、要求する共役因子が組織ごとに異なり、転写調節機構への効果に差があるためと推測されている(図1)。

著者プロフィール

和田誠基(城西国際大学薬学部教授)●わだ せいき氏。1986年防衛医大卒後、陸上自衛隊医官として勤務。95年防衛医大指導教官、陸上自衛隊衛生学校教官。97年埼玉医大内分泌糖尿病内科講師。2004年より現職。

連載の紹介

【臨床講座】骨粗鬆症診療の最新エッセンス
骨粗鬆症の日常診療で押さえるべきポイントは? 骨と骨代謝の本質を分かりやすく解説するとともに、2006年に改訂されたガイドラインを念頭に置いた骨粗鬆症の診断、薬物療法、食事療法などの最新動向を紹介します。

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