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第4回 30歳代男性、身体表現性障害との診断に納得せず
痛みを難治化する医原性のスティグマ・恨み

2018/10/01
水谷 みゆき、牛田 享宏(愛知医科大学病院痛みセンター)
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 「スティグマ(stigma)」とは、「社会における多数者の側が、自分たちとは異なる特徴を持つ個人または集団に押し付ける否定的な評価」(広辞苑)のことで、「烙印」とも訳される。医師に付けられた病名はそれが何であれ、患者にとっては多少の差はあっても何らかのスティグマとなり、本人の行動を変容させることになる。また「恨み」とは「自分を不当に傷つけた相手に対して抱く感情」であり、「持続的な怒り」(中野信子、澤田匡人著『正しい恨みの晴らし方』[ポプラ社、2015]より)ともいえる。

著者プロフィール

牛田享宏(愛知医科大学学際的痛みセンター教授)●うしだ たかひろ氏。1991年高知医科大学卒。神経障害性疼痛モデルを学ぶため1995年テキサス大学医学部客員研究員、2004年ノースウエスタン大学 客員研究員、同年高知大学整形外科講師を経て、2007年から現職。慢性の痛みに対する集学的な治療・研究に取り組み、2012年から愛知医科大学医学部運動療育センター長を併任。厚生労働省の「慢性の痛み診療・教育の基盤となるシステム構築に関する研究」の研究代表者。

連載の紹介

「こじらせ疼痛」にどう向き合う
慢性的な疼痛は、身体的な問題、精神心理的問題、社会問題が複雑に合わさって生じるものです。そのため、慢性疼痛を抱えた患者の診療には麻酔科、精神科、整形外科など様々な診療科の知見を組み合わせた集学的・統合的な治療が求められます。本連載では、疼痛をこじらせてしまった症例を取り上げ、症状の経過を振り返りながら、日常診療で見落としがちな特徴的な症状・病態・経過、薬剤処方における注意点、患者への接し方などについて解説いたします。

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