前回は慢性痛の診療について、癌などの生命に関わる疾患を疑わせる症候「レッドフラッグ(red flag)」を見逃さないことの重要性を述べた。

 診断エラーが引き起こされる原因の多くは、医療者の認知バイアス(病態認識の誤りや偏り)によるものである。ただこのほか「医療者が疾患や症状の出方を知らない」から診断できないという状況も起き得る。

 特に医師が苦手にしがちなのが医科と歯科の境界領域にある疾患だ。これから、この医科と歯科の境界に「レッドフラッグ」が潜んでいた症例を紹介する。このような患者がもし目の前に現れたら、皆さんはどのように対応するだろうか。

医科・歯科の境界領域に隠れた「あの難病」の画像

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