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バリアトリック手術で糖尿病を治療(その2)
胃の縮小、胃-小腸バイパスで減量

2011/09/02
柳澤貴裕

 前回は、米国におけるバリアトリック手術の普及状況、バリアトリック手術による糖尿病の改善のエビデンスをご紹介しました。では、バリアトリック手術とはどのような手術なのか。今回は、その種類と特徴についてご紹介します。

 バリアトリック手術は、胃を縮小して摂食量を制限するRestrictive Type、摂食量の制限に加え、胃と小腸にバイパスを作って栄養吸収の抑制も図るRestriction+Malabsorption Typeの2つに大別されます。Restrictive Typeにはバンドとスリーブの2種類、Restriction + Malabsorption TypeはRYGBとBPD-DSの2種類があり、この4種が代表的なバリアトリック手術となります。

 5人のバリアトリック外科医がいるマウントサイナイ医科大学では、1週間に6~7人の患者さんがバリアトリック手術を受けています。それぞれの患者さんの状態やニーズに応じて4種の術式を使い分けています。

 手術のコストについては一般に、バンドが1万7000~3万ドル、バイパス形成術では2万~3万5000ドルとされています。

著者プロフィール

柳澤貴裕(マウントサイナイ医科大学准教授、内分泌科研修プログラムディレクター)●やなぎさわ たかひろ氏。1994年ブラウン大医学部卒。マサチューセッツ州立大での内分泌フェローを経て2001年現職。09年から東京女子医大招待教授と米国日本人医師会副会長。

連載の紹介

アメリカの肥満と糖尿病
バリアトリック手術にインスリンポンプの使い方…。肥満大国である米国の肥満症および2型糖尿病の診療事情は日本とはかなり異なります。日米の差異を踏まえつつ、米国における糖尿病診療の現状を米国内分泌科指導医の視点から紹介します。

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