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主訴:前日からの左母趾付け根の疼痛(正答率:15%)
患者プロフィル:75歳男性、漁業。

2013/01/09

 20年前より糖尿病と慢性腎不全で近医通院中。前日朝より左母趾付け根部分の疼痛あり、左足を引きずって外来受診。発熱・悪寒なし。喫煙歴なし。飲酒はビール0.5~1Lを55年。これまでにも同様の症状が1度あったという。常用薬はフロセミド20mg錠を1日1錠とインスリン自己注射である。

 来院時身体所見で全身外観は重篤感なし。体重50kg、身長160cm。血圧140/80 mmHg、心拍数80/分、呼吸数16/分、体温36.9℃。意識清明。頭頸部で耳介に結節あり。呼吸音清、心音整で心雑音なし。腹部に異常なし。左母趾MP関節の腫脹、発赤あり。同部の触診にて著明な圧痛と熱感あり。付近の外傷痕なし。四肢の末梢動脈の触診で脈拍は正常。耳介に認めた結節を注射器で穿刺吸引し偏光顕微鏡で観察したところ、針状の結晶を認めた。

 血液および尿検査の結果は下記の通り。

BUN 40 mg/dL
Cr 3.5 mg/dL
Na 140 mEq/L
K 4.9 mEq/L
Cl 100 mEq/L
血糖 230 mg/dL
尿酸 9.5 mg/dL
尿蛋白(3+)
尿潜血(-)

著者プロフィール

徳田安春(筑波大水戸地域医療教育センター・水戸協同病院総合診療科教授)●とくだやすはる氏。1988年琉球大卒。沖縄県立中部病院総合内科、聖路加国際病院/聖ルカ・ライフサイエンス研究所を経て、2009年より現職。

連載の紹介

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