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主訴:海外旅行後に生じた左下肢腫脹(正答率:55%)
患者プロフィル:60歳男性、自営業

2012/12/11

 10年前より糖尿病で近医通院中。10日前にフランスへの海外旅行から帰宅し、その3日後より左下肢腫脹に気付き、歩行にて外来を受診した。発熱、悪寒、呼吸困難、動悸なし。喫煙は40年間、1日1箱。飲酒なし。

 来院時身体所見では、全身外観は重篤感なし。血圧130/80mmHg、心拍数80/分、呼吸数14/分、体温36.2℃。意識清明。頭頸部に異常は見られず、呼吸音、心音は整で心雑音なし、P2正常でIII音なし。腹部に異常なし。左下肢大腿から下腿にかけて腫脹あり。同部の筋肉に圧痛あるが、同部の皮膚に発赤、熱感なし。Homan徴候陽性。四肢の末梢動脈の触診で脈拍は正常。

 心電図・胸部単純X線検査で異常を認めないが、血液検査でDダイマーの上昇あり。下肢エコー検査をオーダーしたが、混んでおり、検査は3時間後に予定された。

著者プロフィール

徳田安春(筑波大水戸地域医療教育センター・水戸協同病院総合診療科教授)●とくだやすはる氏。1988年琉球大卒。沖縄県立中部病院総合内科、聖路加国際病院/聖ルカ・ライフサイエンス研究所を経て、2009年より現職。

連載の紹介

【臨床講座】内科救急臨床力テスト
2次救急に内科疾患の患者が運び込まれた際に、どのような処置をし、何を投薬すべきか。徳田安春氏が、全国の医師を対象に同じ設問で行った調査の結果を交えながら、クイズ形式で救急医療のピットフォールを解説します。

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