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主訴:2日前からの水様性下痢、腹痛、発熱(正答率:43%)
患者プロフィル:30歳男性、会社員。

2012/10/09

 生来健康。2日前より、水様性下痢、腹痛、発熱あり、外来受診。下痢は1日に10回以上で、血便ではない。腹痛は強さが5/10程度で、腹部全体に間歇的にあり。症状出現の前日にビーチパーティーに参加し、バーベキューで鶏肉を摂取した。嘔吐はないが、食欲低下あり。最近の旅行歴なし。抗菌薬への曝露なし。生牡蠣の摂取なし。

 来院時の身体所見上、全身外観は病的な印象で、血圧120/80 mmHg、心拍数100/分、呼吸数18/分、体温38.2℃。体重55kg(平常時58kg)だった。口腔粘膜と腋窩の乾燥あり。心音・呼吸音は正常。腹部は軟で、両側下腹部に軽度~中等度の圧痛を認めるも、反跳圧痛や打診圧痛はなし。四肢に浮腫なし。

 血液検査で、白血球1万2000/μL(分画:左方移動+)、ヘモグロビン15 g/dL、血小板25万/μL、BUN 20mg/dL、クレアチニン 0.7mg/dL。その他、LDH、ビリルビンなど血液検査で、特に異常を認めず。尿蛋白および尿潜血は陰性。便のメチレンブルー染色で多核白血球を認めた。便のグラム染色ではGull-wing(かもめ)形のカンピロバクター様細菌は認めず。まず、生理食塩水の点滴静注を行った。

著者プロフィール

徳田安春(筑波大水戸地域医療教育センター・水戸協同病院総合診療科教授)●とくだやすはる氏。1988年琉球大卒。沖縄県立中部病院総合内科、聖路加国際病院/聖ルカ・ライフサイエンス研究所を経て、2009年より現職。

連載の紹介

【臨床講座】内科救急臨床力テスト
2次救急に内科疾患の患者が運び込まれた際に、どのような処置をし、何を投薬すべきか。徳田安春氏が、全国の医師を対象に同じ設問で行った調査の結果を交えながら、クイズ形式で救急医療のピットフォールを解説します。

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