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主訴:排便後の呼吸困難・動悸(正答率:41%)
患者プロフィル:60歳男性、自営業。

2012/09/05

 以前より高血圧症を指摘されるも放置してきた。朝に排便後より、急に呼吸困難、動悸が発生し、救急車で来院した。胸痛、咳なし。喘息や薬剤アレルギーの既往なし。SpO2 88%(室内気)だったため、酸素マスク5L/分を開始した。

 来院時身体所見は、血圧200/120 mmHg、心拍数130/分、呼吸数38/分、体温36.2℃。

 努力呼吸で冷汗がみられ、頸静脈圧の上昇あり(胸骨角より垂直8cmH2O)。触診上、心拍最強点は左の鎖骨中線より外側にシフトしており、二峰性心尖拍動を認めた。心音はリズムは整で、S3とS4を聴取。また呼吸音上、両側末梢肺野でholo-inspiratory cracklesとwheezing (Johnson grade II)を聴取した。四肢に浮腫なし。

 心電図上、左室肥大の所見あり。新たなST-T変化は無し。胸部X線ポータブル写真で、両側肺野に強度のうっ血所見と心拡大を認めた。心エコーで、左室肥大、びまん性の左心壁運動の低下(EF50%)あり。まず、フロセミド20mgの静注を行った。血圧は190/110 mmHgとまだ高かった。

著者プロフィール

徳田安春(筑波大水戸地域医療教育センター・水戸協同病院総合診療科教授)●とくだやすはる氏。1988年琉球大卒。沖縄県立中部病院総合内科、聖路加国際病院/聖ルカ・ライフサイエンス研究所を経て、2009年より現職。

連載の紹介

【臨床講座】内科救急臨床力テスト
2次救急に内科疾患の患者が運び込まれた際に、どのような処置をし、何を投薬すべきか。徳田安春氏が、全国の医師を対象に同じ設問で行った調査の結果を交えながら、クイズ形式で救急医療のピットフォールを解説します。

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