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主訴:深昏睡(正答率:52%)
患者プロフィル:21歳女性、家事手伝い

2012/06/01

 以前より不眠を訴えて近医通院中。私生活で悩んでいたという。今朝、朝食時刻になっても部屋から出てこなかったため、同居中の家族が様子を見に行くとベッド上で横になっており、呼びかけに反応がなかった。寝ているだけと思っていたが、昼食時間になっても部屋から出てこなかったため、再び同居中の家族が様子を見に行った。依然呼びかけに反応がなかったため、救急車にて搬送となった。薬剤アレルギー、飲酒、喫煙歴なし。

身体所見:血圧120/70mmHg、心拍数70/分 整、呼吸数 12/分、体温36.5℃。意識レベル:Glasgow Coma Scale E1V1M1=3、Japan Coma Scale 300、瞳孔径左右差なし(3mm)、対光反射は両側迅速。頸部硬直なし。貧血、黄染なし。呼吸音は清で、CracklesやWheezingは認めない。心音に異常認めず。腹部に異常認めず。迅速血糖チェックにて150 mg/dL。頭部CT検査で異常なし。尿を検体とする薬物中毒検出用キットにてベンゾジアゼピン系のみに陽性反応あり。家族の捜索にて、患者の部屋のゴミ箱の中からブロチゾラム0.25mgのPTPシートが3つ(計30錠分)見付かった。その他の種類の薬物の空袋はなし。

著者プロフィール

徳田安春(筑波大水戸地域医療教育センター・水戸協同病院総合診療科教授)●とくだやすはる氏。1988年琉球大卒。沖縄県立中部病院総合内科、聖路加国際病院/聖ルカ・ライフサイエンス研究所を経て、2009年より現職。

連載の紹介

【臨床講座】内科救急臨床力テスト
2次救急に内科疾患の患者が運び込まれた際に、どのような処置をし、何を投薬すべきか。徳田安春氏が、全国の医師を対象に同じ設問で行った調査の結果を交えながら、クイズ形式で救急医療のピットフォールを解説します。

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