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主訴:来院30分前の熱傷(正答率:77%)
患者プロフィル:55歳女性、主婦

2012/04/03

 来院30分前、自宅の台所で昼食の準備中に、炎が衣服に引火して熱傷を受傷し、救急車にて来院した。既往歴は特にない。薬剤アレルギー、内服薬、飲酒、喫煙なし。平常時の体重は50kg。

 身体所見:血圧120/70 mmHg、心拍数 110/分 整、呼吸数 19/分、体温36.7℃、SpO2 96%(室内気)。意識清明。体格は中等度。貧血、黄染、チアノーゼなし。呼吸音、心音、腹部に異常認めず。頸部から前胸部、両腋窩、背部に熱傷を認め、体表面積当たりではII度熱傷が27%、III度熱傷が9%であった(36%TBSA)。Burn Index=27/2+9=22.5 (10~15をこえると重症)であり、重症熱傷と判断した。気道熱傷はなし。Prognostic burn index=22.5+55=77.5 (80~100を超えると予後不良)だった。

 この時点で、18ゲージ針による静脈ラインの確保を行い、初期輸液の内容をどうするかを考えた。

著者プロフィール

徳田安春(筑波大水戸地域医療教育センター・水戸協同病院総合診療科教授)●とくだやすはる氏。1988年琉球大卒。沖縄県立中部病院総合内科、聖路加国際病院/聖ルカ・ライフサイエンス研究所を経て、2009年より現職。

連載の紹介

【臨床講座】内科救急臨床力テスト
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