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主訴:4時間前からの呼吸困難(正答率:59%)
患者プロフィル:24歳女性、看護師

2011/11/04

 10年前から気管支喘息で近医通院中。吸入ステロイド薬と長時間作用型β2刺激吸入薬を処方されていた。前日までは特に症状はなかった。4時間前から急に呼吸困難を自覚。症状が軽快しないため、救急外来を歩行して受診した。黄色痰はなく、会話に困難もなかった。薬剤アレルギー歴なし。

 身体所見:血圧120/70mmHg、脈拍数 100/分、呼吸数 30/分、体温36.8℃、SpO2 96%(室内空気)意識清明。呼吸音に左右差なし。両側肺野で喘鳴を聴取(吸気および呼気の両フェーズで喘鳴を聴取:Johnson Grade 3)。クラックルは聴取せず。心音は整で、過剰心音や心雑音は聴取せず。

 単純胸部X線写真上、特に異常を認めず、気管支喘息発作と診断された。その後、短時間作用型β2刺激薬(サルブタモール)を生理食塩水に混ぜた液のネブライザー吸入および、抗コリン薬(イプラトロピウム)の吸入をそれぞれ20分間隔で2回施行。症状はいくらか軽減したが、まだ両側肺野で喘鳴を聴取(通常呼気時に喘鳴あり:Johnson Grade 2)した。この時点でピークフロー値は自己ベストの70%であった。

著者プロフィール

徳田安春(筑波大水戸地域医療教育センター・水戸協同病院総合診療科教授)●とくだやすはる氏。1988年琉球大卒。沖縄県立中部病院総合内科、聖路加国際病院/聖ルカ・ライフサイエンス研究所を経て、2009年より現職。

連載の紹介

【臨床講座】内科救急臨床力テスト
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