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東北感染症危機管理ネットワークが生まれた理由
感染症は地域社会全体のリスクそのもの
地域における感染症対策のグローバル化を

2018/01/31
賀来 満夫(東北大学大学院医学系研究科教授)

賀来 満夫氏

 公衆衛生の普及や優れた抗菌薬の登場により、一見制圧できたかに見えた感染症は、再び私達の前に大きな脅威としてよみがえってきました。世界的大流行(パンデミック)となった新型インフルエンザや中国で流行している鳥インフルエンザH7N9感染症、今も中東地域で感染が持続的に発生しているMERSなどの新興ウイルス感染症、MRSAやカルバペネム耐性菌などによる薬剤耐性菌感染症、地震などの震災時に発生する破傷風やレジオネラなどの環境由来微生物による感染症など、さまざまな新興・再興感染症が次々と出現してきており、以前にも増して感染症のリスクが増大してきています(図1)。

図1 感染症のリスク増大

著者プロフィール

東北大学大学院教授の賀来満夫氏を中心に、共に活躍する東北感染症危機管理ネットワークのメンバーが担当します。ソーシャルネットワークで取り組む感染症危機管理活動は、政府が主催する「第1回薬剤耐性(AMR)対策普及啓発活動表彰」で文部科学大臣賞を受賞しています。

連載の紹介

ソーシャルネットワークでAMRに挑む
薬剤耐性対策は、入院だけでなく、外来や在宅、さらには地域と様々な場面での対応が求められます。医療従事者や行政担当者、さらには一般市民などが一丸となって取り組む東北感染症危機管理ネットワークの実践例を基に、「地域で考える薬剤耐性対策」を紹介します。

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