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新型コロナ、そろそろ隔離義務の撤廃を

2022/08/01
谷口 恭(太融寺町谷口医院)

 太融寺町谷口医院の「発熱外来」は対象を「かかりつけ患者のみ」としているため、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の患者をそれほどたくさん診ているわけではない。それに発熱外来の時間を「午前診終了後のみ」、としているために診ている患者数もせいぜい日に5~6人程度だ。発熱外来を実施する医療機関が増えたおかげで、以前のように当院未受診の患者から「他で診てもらえるところがないんです!」という悲鳴のような電話がかかってくることも最近はほぼなくなった。

 当院の新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)陽性率(陽性者/検査実施者)は6月上旬にいったん低下し、6月末に再び上昇、その後、(本稿を執筆している)7月中旬にはほぼ全例が陽性となる事態が続いている。

 ところが、受診者のほぼ全員が軽症で、重症例は皆無だ。当院の患者層は比較的若い者が多いからそうなるわけだが、それにしても受診者のほとんどが「(解熱鎮痛薬や咳止めも含めて)薬は要らない」と言う。ここまでくると「ただのかぜ」というよりも「かぜ以下」だ。

 もちろん、高齢者や重症化リスクを持つ者、あるいはワクチン未接種者の場合は同じようには考えられない。当院の患者でもワクチン未接種者は39℃を超える高熱が出ていた(ただし分類でいえばそれでも「軽症」に入る)。

著者プロフィール

たにぐち やすし氏●1991年関西学院大学社会学部卒。商社勤務を経て、2002年大阪市立大学医学部卒。研修医終了後、タイのエイズ施設でのボランティアを経て大阪市立大学医学部総合診療センター所属となり、現在も同大非常勤講師。2007年に大阪・梅田に開業。日本プライマリ・ケア連合学会指導医。労働衛生コンサルタント。

連載の紹介

谷口恭の「梅田のGPがどうしても伝えたいこと」
患者さんに最も近い立場で医療を行いたい……。それを実現するため医師6年目に資金300万円で開業した谷口氏。「どのような人でも、どのような症状でも受け入れる」をポリシーに過去11年で3万人以上の初診患者を診察した経験を基に、開業医のやりがいや苦労、開業医に求められるミッションを若手医師向けに語ります。

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