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「初診のオンライン診療はかかりつけ医のみ」に感じる矛盾

 オンライン診療の是非について本連載で過去に何度か言及した。「画面越しの診察で得られる情報は電話よりも少ない」という私見を紹介し、当院では電話再診を積極的に行い、画面越しの診察は見合わせていることも述べた。今回取り上げたいのはオンライン診療の是非ではなく、この話題になると必ず出てくる「初診のオンライン診療はかかりつけ医のみ」というルールについて。

 過去一年余りの間、患者からも知人からも幾度となくこの質問をされた。すなわち「かかりつけ医にかかるんだから常に再診じゃないの?」というものだ。

 初めてその医療機関を受診するときは「初診」ということは誰にでも分かる。では、2回目に同じ医療機関にかかればそれは「再診」になるのでは?と思うのが常識的な感覚だろう。だが、実際は「再診」になることもあれば「初診」になることもある。この違いを患者や一般人に説明するのは極めて難しい。その最大の理由は、実は僕自身がよく分かっていないからだ。

著者プロフィール

たにぐち やすし氏●1991年関西学院大学社会学部卒。商社勤務を経て、2002年大阪市立大学医学部卒。研修医終了後、タイのエイズ施設でのボランティアを経て大阪市立大学医学部総合診療センター所属となり、現在も同大非常勤講師。2007年に大阪・梅田に開業。日本プライマリ・ケア連合学会指導医。労働衛生コンサルタント。

連載の紹介

谷口恭の「梅田のGPがどうしても伝えたいこと」
患者さんに最も近い立場で医療を行いたい……。それを実現するため医師6年目に資金300万円で開業した谷口氏。「どのような人でも、どのような症状でも受け入れる」をポリシーに過去11年で3万人以上の初診患者を診察した経験を基に、開業医のやりがいや苦労、開業医に求められるミッションを若手医師向けに語ります。

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