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医療者が知らねばならないセクシャルマイノリティーの権利

 2021年3月17日、北海道の同性カップル3組6人が「同性どうしの結婚が認められないのは憲法で保障された婚姻の自由や平等原則に反する」として1人100万円の損害賠償を国に求めていた訴訟に対し、札幌地裁が原告の主張を認めた。つまり、「同性婚は違法ではない」という判決が日本で初めて出たのだ。正確に言えば、損害賠償請求は棄却されたのだが、訴訟の目的は「同性婚が認められないのは違憲である」という判断を司法に認めてもらうことなのだから、事実上原告の「勝利」と言えるだろう。

 今回の判決についてはこちらで詳しく知ることができるので興味のある方にはじっくりと読んでいただきたい。本コラムでは法律の解釈に立ち入るのではなく、医療者が今回の判決を踏まえて今後、患者およびそのパートナーにどのように接すべきかを考えていきたい。

著者プロフィール

たにぐち やすし氏●1991年関西学院大学社会学部卒。商社勤務を経て、2002年大阪市立大学医学部卒。研修医終了後、タイのエイズ施設でのボランティアを経て大阪市立大学医学部総合診療センター所属となり、現在も同大非常勤講師。2007年に大阪・梅田に開業。日本プライマリ・ケア連合学会指導医。労働衛生コンサルタント。

連載の紹介

谷口恭の「梅田のGPがどうしても伝えたいこと」
患者さんに最も近い立場で医療を行いたい……。それを実現するため医師6年目に資金300万円で開業した谷口氏。「どのような人でも、どのような症状でも受け入れる」をポリシーに過去11年で3万人以上の初診患者を診察した経験を基に、開業医のやりがいや苦労、開業医に求められるミッションを若手医師向けに語ります。

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