日経メディカルのロゴ画像

その痛み、オピオイドは本当に必要か?

 過去のコラム(悪名高いOTC鎮痛薬、販売継続の謎)で、ドラッグストアに勤務する薬剤師にはOTC鎮痛薬に慎重になってもらいたいことを述べた。非ステロイド抗炎症薬(NSAIDs)にも薬物乱用頭痛のような依存性があり注意が必要だが、最も問題だと思うのがブロムワレリル尿素(ブロモバレリル尿素)だ。いかにも優しそうなイメージのCMが作られ、このような危険な成分を含む鎮痛剤が気軽に買えることが大いに疑問だ。

 ちなみに、現在当院で最も重症のブロムバレリル尿素依存症の患者(30歳代女性)は、テレビCMで有名なその商品よりも伊丹製薬の「ウット」の方が入手しやすいことを知ってしまった。前回の受診時、「ネットでは1ダース買えるんです……」と話す笑顔は随分とくたびれていた。

 今回も鎮痛薬についての話であるが、ドラッグストアではなく医療機関での処方、つまり「我々医師は処方の方針を見直さなくてもいいのか」という問題提起だ。症例を紹介しよう。

著者プロフィール

たにぐち やすし氏●1991年関西学院大学社会学部卒。商社勤務を経て、2002年大阪市立大学医学部卒。研修医終了後、タイのエイズ施設でのボランティアを経て大阪市立大学医学部総合診療センター所属となり、現在も同大非常勤講師。2007年に大阪・梅田に開業。日本プライマリ・ケア連合学会指導医。労働衛生コンサルタント。

連載の紹介

谷口恭の「梅田のGPがどうしても伝えたいこと」
患者さんに最も近い立場で医療を行いたい……。それを実現するため医師6年目に資金300万円で開業した谷口氏。「どのような人でも、どのような症状でも受け入れる」をポリシーに過去11年で3万人以上の初診患者を診察した経験を基に、開業医のやりがいや苦労、開業医に求められるミッションを若手医師向けに語ります。

この記事を読んでいる人におすすめ