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2020年を振り返り、新興感染症への謙虚さ不足を反省

 あけましておめでとうございます、と言うのがはばかられるほど世間は緊迫している。こんな気持ちで新年を迎えるのは医師になってから、どころか人生において初めてだ。1つの疾患がこれほどまでに社会を狂わせた時代を僕は知らない。そして、年末年始の休暇を返上して勤務された医療者がたくさんおられたが、それを承知の上で、「スタッフにも休んでもらわなくては……」という言い訳を用意して僕は休暇を取ることにした。

 とはいえ、「休暇中もメール相談は受け付けます」と案内したこともあり、結局メール三昧の年末年始となった。特に、羽田雄一郎国会議員が亡くなったことを受けて、当院をかかりつけ医にしている患者から「自分も血圧が高いんですけど大丈夫でしょうか」といった相談が急増した。いったん減少傾向になっていた「コロナに感染してから体調が戻らない」という相談も再び増え始めた。

著者プロフィール

たにぐち やすし氏●1991年関西学院大学社会学部卒。商社勤務を経て、2002年大阪市立大学医学部卒。研修医終了後、タイのエイズ施設でのボランティアを経て大阪市立大学医学部総合診療センター所属となり、現在も同大非常勤講師。2007年に大阪・梅田に開業。日本プライマリ・ケア連合学会指導医。労働衛生コンサルタント。

連載の紹介

谷口恭の「梅田のGPがどうしても伝えたいこと」
患者さんに最も近い立場で医療を行いたい……。それを実現するため医師6年目に資金300万円で開業した谷口氏。「どのような人でも、どのような症状でも受け入れる」をポリシーに過去11年で3万人以上の初診患者を診察した経験を基に、開業医のやりがいや苦労、開業医に求められるミッションを若手医師向けに語ります。

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