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地域差甚大!? いまだ混沌の新型コロナ診療

 検査ができる医療機関が増え、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)を示唆する症状があれば、以前のようにどこからも拒否されさまよう人はもはやいなくなった……、のではなかったのか。

 4月のコラム(保健所、診療所のたらい回し後に新型コロナの陽性が判明)ではどこからも診察拒否されて遠方から車を運転し当院を受診した患者がSARS-CoV-2陽性だった事例を紹介した。しかし、現在は状況が変わっている。9月のコラム(コロナ唾液PCR「来院不要でこっそり受けられます」でいいのか?)で紹介したように、大阪府のある地域では「PCRを検討してください」と言えば、すぐに「分かりました。先生が必要と判断されたわけですから直ちに患者に連絡を取ります」と言ってくれて、実際数時間後には検査が終わっていた。

 ところが、近畿地方には依然、行き場を失くしている患者がいる。症例を紹介しよう(ただし本人が特定されないようアレンジを加えている)。

著者プロフィール

たにぐち やすし氏●1991年関西学院大学社会学部卒。商社勤務を経て、2002年大阪市立大学医学部卒。研修医終了後、タイのエイズ施設でのボランティアを経て大阪市立大学医学部総合診療センター所属となり、現在も同大非常勤講師。2007年に大阪・梅田に開業。日本プライマリ・ケア連合学会指導医。労働衛生コンサルタント。

連載の紹介

谷口恭の「梅田のGPがどうしても伝えたいこと」
患者さんに最も近い立場で医療を行いたい……。それを実現するため医師6年目に資金300万円で開業した谷口氏。「どのような人でも、どのような症状でも受け入れる」をポリシーに過去11年で3万人以上の初診患者を診察した経験を基に、開業医のやりがいや苦労、開業医に求められるミッションを若手医師向けに語ります。

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