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新型コロナ、新しい基準で生まれた現場の混乱

2020/02/22
谷口 恭(太融寺町谷口医院)

 「もう何軒も断られてるんです! コロナかもしれないと言うと、どこのクリニックも診てくれないんです!」

 他の患者にも聞こえる大きな声で泣きながら受付スタッフに窮状を訴える20歳代の男性。対処できなくなったスタッフが診察中の僕に相談に来た。

 過去のコラム「『14日以内の中国訪問者は診ません』でいいのか」で紹介した、多数の医療機関で受診を拒否された中国人の場合は、断った医療機関に問題がある(と僕は思っている)。1月当時の厚生労働省の基準を鑑みれば、その症例は中核病院が診るべき対象ではなかったからだ。

 だが、2月17日の厚生労働大臣の会見以降、状況は一転した。「帰国者・接触者相談センター」(以下、センター)に相談すべき対象が下記のように大幅に変更されたからだ。

著者プロフィール

たにぐち やすし氏●1991年関西学院大学社会学部卒。商社勤務を経て、2002年大阪市立大学医学部卒。研修医終了後、タイのエイズ施設でのボランティアを経て大阪市立大学医学部総合診療センター所属となり、現在も同大非常勤講師。2007年に大阪・梅田に開業。日本プライマリ・ケア連合学会指導医。労働衛生コンサルタント。

連載の紹介

谷口恭の「梅田のGPがどうしても伝えたいこと」
患者さんに最も近い立場で医療を行いたい……。それを実現するため医師6年目に資金300万円で開業した谷口氏。「どのような人でも、どのような症状でも受け入れる」をポリシーに過去11年で3万人以上の初診患者を診察した経験を基に、開業医のやりがいや苦労、開業医に求められるミッションを若手医師向けに語ります。

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