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薬剤師への切なるお願い~かぜ薬編~

2020/01/24
谷口 恭(太融寺町谷口医院)

 薬剤師に言いたいことがたくさんある。

 といっても薬剤師と喧嘩をしたいわけではないし、研修医の頃にお世話になった薬剤師の先生たちへの恩は今も忘れていない。ベッドサイドでは薬の特性や飲み方だけではなく、その薬の味や飲み込みやすさまで患者に伝えているシーンを初めてみたときは感動したし、それまでおざなりにしていた薬剤の相互作用やPK/PD理論について教わり、さらなる勉強のモチベーションを与えてくれたのも薬剤師の先生たちである。

 だが現在、日々の診療を通して薬剤師の患者への対応に疑問を感じることが少なくない。ある調剤薬局へのクレームを訴えてきた患者を代弁して薬剤師会に抗議のメールを送ったこともある。この話もいずれ取り上げたいが、今回は当院で最も頻繁に遭遇する薬剤師関連の「問題」について述べたい。それは「かぜ薬の販売」である。症例を紹介しよう。

著者プロフィール

たにぐち やすし氏●1991年関西学院大学社会学部卒。商社勤務を経て、2002年大阪市立大学医学部卒。研修医終了後、タイのエイズ施設でのボランティアを経て大阪市立大学医学部総合診療センター所属となり、現在も同大非常勤講師。2007年に大阪・梅田に開業。日本プライマリ・ケア連合学会指導医。労働衛生コンサルタント。

連載の紹介

谷口恭の「梅田のGPがどうしても伝えたいこと」
患者さんに最も近い立場で医療を行いたい……。それを実現するため医師6年目に資金300万円で開業した谷口氏。「どのような人でも、どのような症状でも受け入れる」をポリシーに過去11年で3万人以上の初診患者を診察した経験を基に、開業医のやりがいや苦労、開業医に求められるミッションを若手医師向けに語ります。

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