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連載第9回
女性は精神的ストレスに弱い?

2006/06/05

狭心症のリスクがはっきりしない症例では、ストレスに注目して、患者の話をじっくり聞くことも重要だ。

 76歳の女性患者Kさんは、65歳のときから高血圧で当院に通院している。診察時に「最近、動悸を感じるのですが...」と話されたため、ホルター心電図検査を行ったところ、夕方の約10分間に虚血性と考えられるST変化を認めた。

ストレスが動悸を誘発
 原因を探るため、Kさんに「夕方の約10分間、動悸を感じましたか?それは、何をしていた時ですか?」と尋ねた。すると「ええ、確かに夕方、動悸を感じましたね。その時は...そうだ、お金の貸し借りのあるちょっと苦手な人と話していました」との答えだった。

著者プロフィール

田中裕幸(ニコークリニック理事長)●たなか ひろゆき氏。1978年長崎大卒。久留米大第三内科、大牟田市立病院(現大牟田総合病院)循環器科医長、春陽会上村病院循環器科医長を経て、94年に開業。

連載の紹介

【臨床講座】中高年女性を診る
同じ生活習慣病の中高年患者といっても、男性と女性では様々な違いがあります。循環器疾患におけるリスク因子(高脂血症、高血圧、糖尿病など)の性差を中心に、中高年女性を診察する際のポイントを解説します。

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