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連載第7回(5/23 訂正)
頸動脈エコーを活用しよう

2006/05/22

写真1 頸動脈エコー検査を活用すれば、効率よくリスクの高い症例を選択できる

 最近、超音波検査としての頸動脈エコーに関するデータが蓄積され、その有用性が明らかになり、一般医向けの研修会も開催されている。

 72歳の女性Gさんは、66歳のときから高血圧治療を開始、その後、肥満と糖尿病のほか、軽度の高コレステロール血症と高中性脂肪血症も合併していることが分かった。そこで頸動脈エコーを行い、内中膜複合体厚IMT)を計測したところ、maxIMTが1.4mmと軽度肥厚していたことからフィブラートの投与を開始した。

 昨年発表されたフィブラートに関するFIELD試験では、平均年齢約62歳の2型糖尿病患者を対象に、フェノフィブラートによるプラセボ対照の二重盲検試験を行い、プラセボ群でスタチンの投与が多かったにもかかわらず、フェノフィブラート群では、女性で心血管疾患死亡、心筋梗塞、脳卒中、冠動脈あるいは頸動脈血行再建術の有意な減少を認め、逆に男性では有意なリスク低下は得られなかった(図1)。

著者プロフィール

田中裕幸(ニコークリニック理事長)●たなか ひろゆき氏。1978年長崎大卒。久留米大第三内科、大牟田市立病院(現大牟田総合病院)循環器科医長、春陽会上村病院循環器科医長を経て、94年に開業。

連載の紹介

【臨床講座】中高年女性を診る
同じ生活習慣病の中高年患者といっても、男性と女性では様々な違いがあります。循環器疾患におけるリスク因子(高脂血症、高血圧、糖尿病など)の性差を中心に、中高年女性を診察する際のポイントを解説します。

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