日経メディカルのロゴ画像

連載第3回
メタボリックな女性にはフィブラート?

2006/04/17

図1 処方変更と運動・食事療法で小型LDLが消失した -- リポ蛋白分画精密測定(ポリアクリルアミドゲル電気泳動法)による

 54歳女性患者のBさんは、以前よりIIb型の高コレステロール血症の治療のため、コレステロール低下薬であるスタチンを服用してきた。もともと40歳代からウエスト周囲径は90cmを超え、高血圧と空腹時血糖が110mg/dL以上であったため、メタボリックシンドロームと診断。

 Bさんは、高コレステロール血症の治療中にもかかわらず、総コレステロール226mg/dL、HDLコレステロール43mg/dL、中性脂肪304mg/dLと、特に中性脂肪が高い状態が続いていた。小型高密度LDLの診断のためにリポ蛋白分画精密測定を行ったところ、IDLと粒子が小さく密度(比重)の高い小型高密度LDLの存在を示す幅の広い波形を認めた(図1)。

著者プロフィール

田中裕幸(ニコークリニック理事長)●たなか ひろゆき氏。1978年長崎大卒。久留米大第三内科、大牟田市立病院(現大牟田総合病院)循環器科医長、春陽会上村病院循環器科医長を経て、94年に開業。

連載の紹介

【臨床講座】中高年女性を診る
同じ生活習慣病の中高年患者といっても、男性と女性では様々な違いがあります。循環器疾患におけるリスク因子(高脂血症、高血圧、糖尿病など)の性差を中心に、中高年女性を診察する際のポイントを解説します。

この記事を読んでいる人におすすめ