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連載第2回
高コレステロール血症と血圧の多重リスク

2006/04/11

 第1回では、63歳女性患者Aさんの総コレステロールは265mg/dL(LDLコレステロール179mg/dL)、HDLコレステロール71mg/dL、中性脂肪77mg/dLであるにもかかわらず、治療不要とした根拠を解説した。となると、日本動脈硬化学会の「動脈硬化性疾患診療ガイドライン2002」における55歳以上の女性の総コレステロールの管理基準が、220mg/dL未満になっていることに、疑問を感じはじめた方も多いのではないだろうか。

 その疑問を解決するヒントを与えてくれるのが「NIPPON DATA80」の結果である(図1)。NIPPON DATA80は、1980年循環器疾患基礎調査対象者約1万人について、99年までの19年間にわたって死亡追跡した調査成績だ。

コレステロールと冠動脈疾患の死亡危険度の関係
 NIPPON DATA80では、リスク因子とされるコレステロールを180mg/dLから259mg/dLまでを4分割し、血圧、喫煙、血糖などの関係を性別、年齢別に評価している。

著者プロフィール

田中裕幸(ニコークリニック理事長)●たなか ひろゆき氏。1978年長崎大卒。久留米大第三内科、大牟田市立病院(現大牟田総合病院)循環器科医長、春陽会上村病院循環器科医長を経て、94年に開業。

連載の紹介

【臨床講座】中高年女性を診る
同じ生活習慣病の中高年患者といっても、男性と女性では様々な違いがあります。循環器疾患におけるリスク因子(高脂血症、高血圧、糖尿病など)の性差を中心に、中高年女性を診察する際のポイントを解説します。

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