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学校の健康診断とわいせつ行為の要件を考える

2022/06/29
田邉昇(弁護医師、中村・平井・田邉法律事務所)

 学校の健康診断で、健診医が女子学生にわいせつな行為をしたとして逮捕されたが、結局は不起訴になった事案が報道された。詳細は不明だが、既に本コラムで以前書いた乳腺外科医事件のように、乳房をなめ回すというおよそ診療行為とはいえないものの存否が争われたような事案とは異なり、日常診療への影響も大きいと思われる(参考記事:準強制わいせつ事件にみる刑法解釈の問題点)。何が問題になったのだろうか。

著者プロフィール

たなべ のぼる氏〇 1984年に名古屋大卒。都立駒込病院に勤務し、名古屋大学大学院で血液内科学を専攻する傍ら、救急医療、臨床腫瘍学などにも従事。旧厚生省などでの勤務を経て2001年に弁護士登録。診療を行う傍ら、医師の視点で弁護士として、非常勤裁判官として、医療訴訟を中心に多くの事件を担当。中村・平井・田邉法律事務所に所属。

連載の紹介

弁護医師・田邉昇の『医と法の視点』
話題の医療・医学に関連したニュースを、臨床医(総合内科専門医・血液専門医)でもあり、旧厚生省の勤務経験を持つ田邉昇氏が、法律家の立場で易しく解説します。

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