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ワクチン健康被害における責任の所在

2021/06/16
田邉昇(弁護医師、中村・平井・田邉法律事務所)

 欧米と比較して、日本が「ワクチン後進国」に成り下がったとの言説を最近よく見る。1980年代までは、水痘、日本脳炎、百日咳などのワクチンについて日本が世界をリードしていたようである。もっとも、ワクチン開発が盛んということは感染症浸淫地域ということで、堂々と自慢できるようなことでもないが。

 ワクチン開発に関しては言うまでもないが、他の先進国と比べ、日本が新型コロナウイルス感染症(COVID-19)ワクチン接種でも後れを取っているのは事実だ(日本経済新聞「チャートで見るコロナワクチン」)。日本がワクチン先進国から陥落した理由の一つとしてよく挙げられるのが、過去のワクチン訴訟である。

著者プロフィール

たなべ のぼる氏〇 1984年に名古屋大卒。都立駒込病院に勤務し、名古屋大学大学院で血液内科学を専攻する傍ら、救急医療、臨床腫瘍学などにも従事。旧厚生省などでの勤務を経て2001年に弁護士登録。診療を行う傍ら、医師の視点で弁護士として、非常勤裁判官として、医療訴訟を中心に多くの事件を担当。中村・平井・田邉法律事務所に所属。

連載の紹介

弁護医師・田邉昇の『医と法の視点』
話題の医療・医学に関連したニュースを、臨床医(総合内科専門医・血液専門医)でもあり、旧厚生省の勤務経験を持つ田邉昇氏が、法律家の立場で易しく解説します。

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