日経メディカルのロゴ画像

血糖コントロール目標HbA1c<7%にエビデンスはあるか?(その2)

2022/02/22
田原保宏(明舞中央病院糖尿病内科)

 前回の解説で、HbA1c<7%という血糖コントロール目標がどのようにして決定されたかについて紹介しました。この血糖コントロール目標はDCCTの研究成果を受けて決定されたわけですが、厳密にはDCCTのデータから直接的に導かれたわけではなく、DCCTのデータをベースにしたコンセンサスによって決定されたものです。今回は、DCCTの研究報告を批判的に読み直し、HbA1c<7%という血糖コントロール目標がどのような意義を有するか、あるいはどの程度の厳密性を有するかについて検証したいと思います。

著者プロフィール

1967年東京大学工学部卒業、72年同大学院修了、72年~77年富士通研究所に勤務後、77年大阪大学医学部に編入。81年同卒業後、大阪大学老年科を経て1990年から明舞中央病院、2009年同院長。HbA1c、グリコアルブミンを中心に数学的手法を用いた糖尿病の臨床研究を展開。

連載の紹介

田原保宏の「数理糖尿病学」
HbA1cに関する多くの問題について数学的研究を進めたことから田原氏が創成したのが「数理糖尿病学」です。糖尿病に関するさまざまな課題を数理糖尿病学で解くとどうなるか、詳しく解説していきます。

この記事を読んでいる人におすすめ