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HbA1cの個人差が及ぼす糖尿病診断への影響

2021/04/29
田原保宏(明舞中央病院糖尿病内科)

 本シリーズではHbA1cは単純に血糖値に比例するわけではなく、HbA1c値には大きな個人差があることを解説してきました。このHbA1cの個人差を考えると、糖尿病の診断にも大きな影響があることになります。糖尿病は基本的にHbA1cと血糖値によって診断されますが、HbA1cの個人差の大きさを考えると、単純にHbA1cと血糖値を用いて糖尿病を診断すると、多数の偽陽性や偽陰性を発生させる可能性があります。今回は、HbA1cの個人差が糖尿病の診断にどのような影響を及ぼすかについて考えてみたいと思います。

著者プロフィール

1967年東京大学工学部卒業、72年同大学院修了、72年~77年富士通研究所に勤務後、77年大阪大学医学部に編入。81年同卒業後、大阪大学老年科を経て1990年から明舞中央病院、2009年同院長。HbA1c、グリコアルブミンを中心に数学的手法を用いた糖尿病の臨床研究を展開。

連載の紹介

田原保宏の「数理糖尿病学」
HbA1cに関する多くの問題について数学的研究を進めたことから田原氏が創成したのが「数理糖尿病学」です。糖尿病に関するさまざまな課題を数理糖尿病学で解くとどうなるか、詳しく解説していきます。

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