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HbA1cとグリコアルブミンを併用した場合の血糖コントロール指標の読み方

2020/10/22
田原保宏(明舞中央病院糖尿病内科)

 HbA1cとグリコアルブミンという2つの血糖コントロール指標を用いると糖尿病患者の血糖コントロール状態を詳しく把握できます。しかし、両指標が大きな乖離を示す症例も少なくありません。では、両指標が大きく乖離した場合、血糖コントロール状態をどのように判定すればよいのでしょうか?

 HbA1cとグリコアルブミンが乖離する要因には大きく分けて2つあります。第1の要因は合併疾患です。合併疾患による両指標への影響は、各疾患による赤血球寿命やアルブミン代謝半減期の延長や短縮が原因です。いろいろな疾患がHbA1cあるいはグリコアルブミンに影響することが指摘されていますが、定量的に解析した報告はほとんどありません。しかし、影響の大きさは疾患の重症度に比例しますので、ある程度は影響の大きさを推定することができます。

著者プロフィール

1967年東京大学工学部卒業、72年同大学院修了、72年~77年富士通研究所に勤務後、77年大阪大学医学部に編入。81年同卒業後、大阪大学老年科を経て1990年から明舞中央病院、2009年同院長。HbA1c、グリコアルブミンを中心に数学的手法を用いた糖尿病の臨床研究を展開。

連載の紹介

田原保宏の「数理糖尿病学」
HbA1cに関する多くの問題について数学的研究を進めたことから田原氏が創成したのが「数理糖尿病学」です。糖尿病に関するさまざまな課題を数理糖尿病学で解くとどうなるか、詳しく解説していきます。

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