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グリコアルブミン:第2の血糖コントロール指標

2020/07/21
田原保宏(明舞中央病院糖尿病内科)

 今回のテーマはグリコアルブミンです。糖尿病患者さんにおける血糖コントロール指標としてはHbA1cが標準ですが、HbA1cが常に最良の血糖コントロール指標となるわけではありません。溶血性貧血や肝疾患、腎疾患などを合併している場合は赤血球寿命が短縮し、HbA1cが相対的に低値になります。鉄欠乏性貧血などでは逆に赤血球寿命が延長し、HbA1cが相対的に高値になります。教育入院などで血糖コントロールが急に改善した場合や、合併疾患により血糖コントロールが急に悪化した場合も、HbA1cの変化が遅れ、正しい血糖コントロール状態を示さなくなります。

著者プロフィール

1967年東京大学工学部卒業、72年同大学院修了、72年~77年富士通研究所に勤務後、77年大阪大学医学部に編入。81年同卒業後、大阪大学老年科を経て1990年から明舞中央病院、2009年同院長。HbA1c、グリコアルブミンを中心に数学的手法を用いた糖尿病の臨床研究を展開。

連載の紹介

田原保宏の「数理糖尿病学」
HbA1cに関する多くの問題について数学的研究を進めたことから田原氏が創成したのが「数理糖尿病学」です。糖尿病に関するさまざまな課題を数理糖尿病学で解くとどうなるか、詳しく解説していきます。

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