日経メディカル Onlineの医師会員を対象に、セフェム系抗菌薬のうち、最も処方頻度の高いものを聞いたところ、第1位はセフカペン ピボキシル塩酸塩水和物(商品名フロモックス他)だった。医師の42.1%がセフカペン ピボキシル塩酸塩水和物を挙げ、最も人気のあるセフェム系抗菌薬であることが分かった。
第2位のセファクロル(ケフラール、L-ケフラール他)は15.7%、第3位のセフジトレン ピボキシル(メイアクトMS他)は14.4%、第4位のセフジニル(セフゾン他)は14.2%の医師が、最も処方頻度の高い薬剤として選んだ。
第1回調査、第2回調査を通じて、セフカペン ピボキシル塩酸塩水和物の1位に変わりはないが、3回の調査を通じてセファクロルが徐々にシェアを伸ばし(10.1%→13.0%→15.7%)、順位もこれまでの4位から2位への急浮上した。セフジトレン ピボキシルとセフジニルは順位を落とした。
自由記述形式で聞いた「処方する理由」によれば、経口第3世代セフェムはバイオアベイラビリティが低いことから敬遠され、代わって第1世代セフェムのセファクロルが選択されている可能性もありそうだ(下の別掲記事参照)。
