日経メディカル Onlineの医師会員を対象に、H2ブロッカーのうち最も処方頻度の高いものを聞いたところ、8割以上の医師がファモチジン(商品名ガスター他)と回答した。第2位のラフチジン(プロテカジン他)は6.7%、第3位のラニチジン(ザンタック他)は4.2%の医師が、最も処方頻度の高い薬剤として選んだ。
4位以下は次の通り。
・ニザチジン(アシノン他) 3.7%
・シメチジン(カイロック、タガメット他) 3.5%
・ロキサチジン(アルタット他) 0.8%
ファモチジンの断トツは、これまでの3回の調査を通じて変わりはないが、ファモチジンのシェアは、第1回調査、第2回調査、今回調査の順でいうと、79.8%、80.5%、81.1%となり、調査のたびに上昇している。
なお、自由記述形式で聞いた「処方する理由」によると、第2位のラフチジンは、腎機能低下例に比較的安全に投与できる点の評価が高いようだ(下の別掲記事参照)。

図1 日経メディカル Onlineの医師会員が最もよく処方するH2ブロッカー(処方経験のない260人を除いて作成)