日経メディカル Onlineの医師会員を対象に、ループ利尿薬のうち最も処方頻度の高いものを聞いたところ、73.4%の医師がフロセミド(商品名オイテンシン、ラシックス他)と回答した。第2位のアゾセミド(ダイアート他)は18.6%、第3位のトラセミド(ルプラック他)は7.3%、ブメタニド(ルネトロン)は0.7%の医師が、最も処方頻度の高い薬剤として選んだ。
なお、ループ利尿薬についてのNMO処方サーベイでは、第1回調査、第2回調査を通じて順位は変わらず、フロセミドが断トツの人気を誇っている。
自由記述形式で聞いた「処方する理由」によると、1位のフロセミドについては即効性を評価する意見が多く、2位のアゾセミドは効果がマイルドで長時間ゆるやかに効くことを評価する声が目立った(下の別掲記事参照)。

図1 日経メディカル Onlineの医師会員が最もよく処方するループ利尿薬(処方経験のない471人を除いて作成)