日経メディカル Onlineの医師会員を対象に、整腸菌製剤のうち最も処方頻度の高いものを聞いたところ、43.3%の医師が酪酸菌(配合)製剤(商品名ミヤBM、ビオスリー)と回答した。第2位のビフィズス菌(配合)製剤(商品名ラックビー、ビオスミン、ビオフェルミン他)は39.2%、第3位の耐性乳酸菌製剤(商品名:エンテレノン-R、ビオフェルミンR、ラックビー-R他)は15.4%の医師が、最も処方頻度の多い薬剤として選んだ。
過去2回の調査(第1回調査、第2回調査)では、ビフィズス菌が2位の酪酸菌製剤を大きく引き離して1位だったが、今回の調査では酪酸菌製剤が僅差でビフィズス菌製剤をかわし、首位に躍り出た。
自由記述形式で聞いた「処方する理由」によれば、酪酸菌製剤は抗菌薬と併用しても効果が失われず、一方で耐性乳酸菌製剤のように抗菌薬との併用が必須ではないという、使い勝手の良さが評価されているようだ(下の別掲記事参照)。

図1 日経メディカル Onlineの医師会員が最もよく処方する整腸菌製剤(処方経験のない173人を除いて作成)