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【第11回】
20歳若返った患者さん ~ステロイド骨粗鬆症にはこう対処~
(2011.1.21訂正)

2011/01/20
岡田正人、田巻弘道、岸本暢将(聖路加国際病院アレルギー膠原病科〔成人、小児〕)

研修医 先生、この前はACR米国リウマチ学会)のレポートありがとうございました。毎日、出席している先生たちからまとめがメールで送られてくるので、留守番のぼくたちも勉強になりました。リウマチ膠原病メーリングリスト(参加受け付けはwinterrheumatology@gmail.com)にも、最後のまとめは流されていましたね。

指導医 学会中は1日中セミナーを聞いたりディスカッションをしたりで忙しくて、情報を整理しないと忘れちゃうからね。

研修医 そういえば、学会中も先生のPHSに毎日何人かの患者さんから相談や問い合わせの電話がありましたが、ほとんど若い女性の患者さんですね。

指導医 膠原病科は、内科の中では患者の平均年齢が飛び抜けて若いからね。あと、膠原病の予後は過去40年で飛躍的によくなったけど、それは早期診断と治療法が確立してきただけで病気自体が軽くなったわけじゃないから、重い病気を診ているっていうことは忘れないようにしないとね。僕たちが電話で対応するのは数分のことで簡単なことだけど、電話で相談できないと患者さんはとても大変だからね。

研修医 学会の話に戻りますけど、先生がメールに書いていた「日本のためのステロイド誘発性骨粗鬆症ガイドライン」ってどういう意味ですか。
 
指導医 ああ、ACRの新しいガイドラインのこと? せっかく今回の学会で発表になったのに、向こうではデノスマブという抗RANKL(receptor activator of NF kappa B ligand )抗体製剤が2010年6月に認可されて大きく治療法が変わってしまったので、2年前から作っていた今回のガイドラインは発表と同時にお蔵入りのようなんだ。でも、日本では逆に、2010年10月に発売されたばかりのPTH(parathyroid hormone)製剤(テリパラチド)も入っていて、最新のガイドラインとして参考にできそうですよ(表1)。

著者プロフィール

本連載は、聖路加国際病院アレルギー膠原病科の岸本暢将(きしもと みつまさ)氏、田巻弘道(たまき ひろみち)氏、岡田正人(おかだ まさと)氏らが中心となり執筆します。

連載の紹介

【臨床講座】非専門医のためのリウマチ・アレルギー診療Update
リウマチ膠原病・アレルギー領域は、新しい治療法の開発が盛んで、診断基準も見直されるなど、目まぐるしく変化しています。この領域の診断法、治療法を、最新の話題を交えながら分かりやすくお伝えします。

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