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実地診療でのCTの位置付け──ホントに上手に使えてますか?

2020/07/31
尾田済太郎(熊本大学大学院画像診断解析学特任講師)

 1973年、CTが世界で初めて商品化されました。それから45年以上の月日が経ち、今やCTはありふれた一般検査の一つとなっています。偉大なる先人たちは、視診・聴診・打診・触診など巧みな診察技術と豊富な医学的知識から、患者の体内で生じている「病」を推察し、経験に基づいた診断を下してきました。現在ではCTなどの画像診断を用いることで容易に患者の体内を観察でき、より精度の高い客観的診断が可能となっています。

 完璧な診断を求める几帳面な気質の日本人は、これまでにCTを多用してきました。その結果、現在では単位人口当たりのCT設置台数は日本がダントツの世界1位であり、CT大国となっています(1位 日本:107台/百万人、2位 豪州:64台/百万人)1)。つまり、我々はCTを身近な検査として活用できる、一見、幸せな環境で暮らしていると言えます。

著者プロフィール

尾田済太郎(熊本大学大学院画像診断解析学特任講師)●おだ せいたろう氏。2004年久留米大卒。熊本大学病院画像診断科治療科、熊本中央病院、米国Washington Hospital Center特別研究員などを経て、2019年より現職。熊本大学病院アミロイドーシス診療センター副センター長を兼務。放射線診断専門医。

連載の紹介

尾田済太郎の「CTの上手な使い方、教えます」
今やCTは一般検査の位置づけとして日常診療に欠くことのできないツールです。技術革新もめまぐるしく、臨床診療におけるCTのプレゼンスは益々高まっています。一方、X線被ばく、造影剤副作用、偶発所見といった問題点への対応についてもしっかりと考えていかなければなりません。本連載では大学病院で放射線科医として日々、診療と研究、教育に取り組む筆者が「CTの上手な使い方」について基本から最新事情まで縦横無尽に語ります。

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