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[file014]2つのうつ状態(その2)
「適応障害じゃないんですか?いい加減だな」

2019/12/26
鈴木 瞬(SNC産業医事務所代表)

前回(「来月からの復帰は難しいですか?」のあらすじ)

 20XX年12月。都内の機器企業、明治システム・エンジニアリング株式会社。相談者は、経理部所属4年目となる社員の鎌田悠子(仮名)、37歳女性。今年4月頃より起床時のめまいや喉のつかえ感を自覚するようになり、しばしば遅刻や欠勤を認めるようになった。同月近医耳鼻咽喉科を受診し精査するも異常なし。漢方薬とメコバラミンを処方され、経過をみていたが、その後集中力の低下や抑うつ気分が出現し、5月初旬に駅前メンタルクリニックを紹介受診。「うつ状態(適応障害)。20XX年12月末日まで療養を要する」の診断がなされた。その後、現在まで休職中。早く復帰しなければと焦る本人との面談を終え、代わりに総務人事部の面田さんを呼び入れた。

著者プロフィール

鈴木瞬(SNCメンタルヘルス・産業医事務所代表)●すずき しゅん氏。2009年高知大卒、筑波大院修了。博士(医学)。産業医大で研修後、筑波大産業精神医学に入局。首都圏での精神科診療や産業医実務を経て、2014年SNC産業医事務所開業。2015年より豊後荘病院精神科。2019年同院退職し、現職。

連載の紹介

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 書き下ろし補講コラムや特別対談2本を加えての書籍化です!(鈴木 瞬著、日経BP、2916円税込み)

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