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佐久総合病院で一緒に学びましょう
レジ王決勝出場は、今も私にとっての大きな活力に

2022/08/03
藤澤 郁哉(JA長野厚生連佐久総合病院)

写真1 佐久総合病院総合診療科部長の鄭真徳氏(右)と筆者(左)

 皆さん、初めまして。JA長野厚生連佐久総合病院(長野県佐久市)総合診療科の藤澤郁哉と申します。このたび、初期研修を通して学んだ知識と臨床力をクイズ形式で競う第5回レジデントチャンピオンシップ(通称レジ王)決勝戦に2年次初期研修医として出場させていただきました。その特典として、こうして貴重な執筆の機会を得られました。

 決勝戦ではえりすぐりの優秀な研修医に大いに刺激を受け、それは今も私にとっての大きな活力となっています。実は初期研修医1年目のときも同大会決勝戦に出場させていただいたため、2年連続の出場となりましたが、今年は前回大会よりも自分の成長を実感できることが多く、充実感がありました。

 私は岩手医科大学医学部を卒業後、地元の盛岡市を離れ、長野県にある佐久総合病院で初期研修を開始しました。

 初期研修を今年3月に修了し、そのまま当院の総合診療専門研修プログラムで専攻医としての勤務を継続することを決めました。今日の高齢社会においては多疾患併存(multimorbidity)状態にある高齢の患者さんが少なくありません。そういった患者さんでは各疾患に対する標準治療をそれぞれ上乗せしていくだけでは、立ち行かなくなってしまうことも多く実感します。従来の生物医学的なアプローチは当然重要ですが、それに加え、患者さんやそのご家族の心理面や経験、取り巻く環境などを包括的に捉えて診療に活用することを得意とする総合診療医になることに決めた次第です。他院に移籍した上で専門研修を開始することも選択可能であった中で、当院に残ることを決めたのは、やはり総合診療科を主とした上級医の確かな指導力、充実した指導体制、意欲的かつ刺激的な専攻医の先輩方の存在などが理由で、実践的な家庭医になれることを見込めたためです。

 まず、私が初期研修から在籍する同院について紹介します。

 佐久総合病院は人口約10万人の長野県佐久市にあり、地域に密着した総合病院です。当院は故・若月俊一名誉院長が医療、保健、福祉、そして地域住民を一体化させた医療の提供を目指し農村医療を確立したことで知られます。若月先生は無医村における出張診療の開始や地域での演劇活動を通した地域住民の健康意識向上の取り組みのほか、1959年には全国に先駆けて八千穂村(現・佐久穂町)での集団検診を実現しています。これは、1978年にアルマ・アタ宣言でプライマリヘルスケアが言語化される20年も前の出来事でした。現在も北は北海道、南は沖縄と全国各地から研修医が集まり、大変活気のある研修病院です。

連載の紹介

連載◎レジデントチャンピオンシップへの道
研修医日本一の称号はだれの手に――。研修医として学んできた知識と臨床力をクイズ形式で競い合うイベントが、装いも新たに「レジデントチャンピオンシップ」(通称レジ王)として開催されます。この連載では、研修医日本一への道のりをたどりながら、研修医の皆さんの横のつながりに加え、指導医、さらには群星沖縄臨床研修センター長の徳田安春先生のような大御所医師との縦のつながりを生むチャンスを提供していきます。

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