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第19回
「オギノ式」を生んだ荻野久作夫妻の絆

2018/06/17
篠田達明(作家・医師、愛知県心身障害者コロニー名誉総長)
「オギノ式」を生んだ荻野久作夫妻の絆の画像

 歴史上、支えあう夫婦として有名なのは前田利家とまつ、秀吉とねね、華岡青洲と加恵(かえ)といったカップルだが、わたしは「オギノ式避妊法」で知られる荻野久作とその妻トメとの夫婦の絆を思い浮かべる。久作は世界で最初に女性の排卵時期の法則を見出した産婦人科医である。その妻トメは夫の研究テーマである排卵と月経のメカニズムを証明するため、長期間にわたって月経日誌を丹念に記し、排卵の法則を裏づける実地の被験者となって協力した。

著者プロフィール

しのだ たつあき●1962年名古屋大学医学部卒。整形外科医にして作家。医学を題材にした歴史物の著作が多く、主な著書に「徳川将軍家十五代のカルテ」「モナ・リザは高脂血症だった」(新潮新書)、「日本史有名人の身体測定」(KADOKAWA)など。

連載の紹介

病と歴史への招待
豊臣秀吉や武田信玄といった著名な武将から、フロイト、チャイコフスキー、夏目漱石などの国内外の文化人、横綱双葉山や四谷怪談のお岩まで、歴史上の人物の病の記録。月刊誌『日経メディカル』の連載記事を再編集。

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